◆米NPOのCEO報酬、23団体で100万ドル超-専門紙調査 ◆
■9月17日(ブルームバーグ):ニューヨーク・プレスビテリアン病院や米少年少女クラブ、リンカーンセンターなど20以上の民間非営利団体(NPO)が2010年と11年に幹部に対し年間100万ドル(現在のレートで約7900万円)以上の報酬を支払っていたことが、 慈善活動の専門紙クロニクル・オブ・フィランソロフィーの調査で明らかになった。
同紙が17日発表した調査結果によると、23団体の最高経営責任者(CEO)など幹部の課税対象報酬額が100万ドルを超えた。前回の調査では15団体だった。
NPO監視団体チャリティー・ナビゲーターのケン・バーガー社長は「われわれが受け取っているコメントの多くがCEOの報酬に関するもので、一部の報酬額について人々は怒り、衝撃を受けている」と指摘。「報酬が6桁に上るという考え方に衝撃を受けている寄付者もいる」と述べた。
米国では1%の富裕層を標的にした「ウォール街を占拠せよ」などのデモ活動が活発化している。NPO幹部が高額の報酬を得ていることから、ニューヨークなどの州では報酬の上限を設定するよう提案する動きが出ている。
バーガー氏は「公共の利益を提供すると考えられている慈善団体の運営者が百万長者になるのなら、私としてはおかしな話だと思う」と述べた。
同紙が主要NPO132団体を対象に実施した調査によると、米国の大手慈善団体や財団の幹部報酬の中央値は11年に3.8%増加し42万9512ドルだった。 
原題:Nonprofit CEO Pay Topping $1 Million Rises Along WithScrutiny(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:Southfield, Michigan Jeff Green jgreen16@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Peter Elstrom pelstrom@bloomberg.net
更新日時: 2012/09/18 14:11 JST
ブルームバーグ 2012年9月18日‎
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